歯を喪失すると,その周囲に存在した歯間乳頭の喪失を引き起こし,審美障害のみならず,息もれなどによる発音障害やプラークコントロールの煩雑化などを経験する。そこで我々は,槽間中隔を模倣した槽間中隔型インプラントを発案した。槽間中隔型インプラントをウサギ頭頂骨に植立することで、その安全性ならびに有用性を組織学的に評価した。 今回作製された3種類全てのインプラントは周囲軟組織を隆起させ、周囲組織と一体化することにより軟組織の隆起を維持させることから、このインプラント槽間中隔部に植立することで歯間乳頭を再建できる可能性が示唆された。
|