超高齢社会において要介護者の肺炎予防は重要課題である。そこで申請者らは、施設における肺炎予防を目的としたオーラルケアマネジメント法を開発して、その効果を特別養護老人ホームにて実施して評価した。 その結果、最初の施設では、カンジダ数やフードテストの改善が認められたが、肺炎の有意な減少は確認できなかった。2年目は、細菌学的な指標の検討を行なうとともに、オーラルケア法を改善した。3年目には、肺炎発症率の高い施設を選定して介入した結果、3カ月後から肺炎が減少する傾向が確認された。今後、さらに長期的に検討する予定である。
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