研究課題
若手研究(A)
磁気秩序と強誘電性が共存する磁性誘電体(マルチフェロイックスと呼ぶ)における、トポロジカルな構造であるドメイン壁やスキルミオン(スピンが渦状に巻く構造)の高速動作を目指し、研究を行なった。スキルミオンを有するマルチフェロイック物質であるCu2OSeO3に着目し、マイクロ波領域における高速電気磁気効果の検出に成功した。マイクロ波の透過率を精密に測定し、スキルミオンが磁気共鳴を起こす際に吸収されるマイクロ波の量がマイクロ波の伝搬方向によって変わるという現象を観測した。これは非相反方向二色性と呼ばれる現象で、マイクロ波領域においては初めての発見である。
すべて 2014 2013 2012
すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 5件) 学会発表 (6件) 産業財産権 (1件) (うち外国 1件)
Phys. Rev
巻: B 83 ページ: 121102(R)
10.1103/PhysRevB.89.121102
Nano Letters
巻: 14 ページ: 239
10.1021/nl403828u
Nature Communications
巻: 4 ページ: 2391
10.1038/ncomms3391
Nature Physics
巻: 9 ページ: 419
10.1038/nphys2642
Phys. Rev. Lett
巻: 110 ページ: 117202
http://prl.aps.org/abstract/PRL/v110/i11/e117202