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本研究では同一の粒界のみを含む双結晶試験片に対して，圧縮方位を系統的に変化させたマイクロメカニカルキャラクタリゼーションにより，結晶粒界が材料強度に及ぼす影響を実験的に検討することを目的とした．マイクロメカニカルキャラクタリゼーションによって，同一の粒界であっても圧縮方位の変化によって強度におよぼす影響が変化することが明らかとなった．塑性の適合性から双結晶の強度上昇量を見積もり，実験結果と比較した結果，単結晶に比べて変形応力が大きく上昇していた圧縮方位での変形応力の上昇量は塑性の適合性から見積もられる値よりも非常に高くなっており，適合性以外の別の要因を考慮しなければならないことが示唆された．
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