丸め誤差や打ち切り誤差などの全ての誤差を考慮した上で、数学的に正しい結果を数値計算によって導く計算法を精度保証付き数値計算と呼ぶ。本研究では、特定の初等関数や特殊関数の計算について、倍精度数だけを利用して(高可搬)、倍精度数の倍の精度を(高精度)、精度保証付きで達成する(高信頼)、既存手法より実行時間が早い(高速)、計算アルゴリズムの設計法を提案した。これにより、現在使っている計算機環境のまま、わずかなソフトウエアの変更で、従来の精度の倍の結果を精度保証付きで得られる高速なアルゴリズムの構築に成功した.
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