本研究はゴシック様式のトレーサリーを生成するアルゴリズム開発から着手した。ここではモチーフ指向型のアプローチを用い、アルゴリズムが自動的にモチーフを展開するための二次元の閉空間を探索していく方法をとった。そして、アルゴリズムがモチーフを描くために必要な円と直線を自動的に配置していく流れとなっている。このアルゴリズムはゴシック様式の代表的モチーフを表現でき、これを再帰的に繰り返すことで二次元の複雑なパターンが生成できる。 同アルゴリズムの応用として、二次元の出力結果画像から三次元モデルへと変換することを試み、さらに同三次元データについて、3Dプリンタを用いて実体物として出力を行った。
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