本研究では、ネットワーク越しのコミュニケーションにおける情報伝達の遅延問題に対し、ユーザのコミュニケーション動作を一時的に代替することが可能な人の行動決定モデルを提案する。行動決定モデルは、人の行動理念に基づき短期報酬を期待した反射行動、累積報酬を期待した予測行動の2層構造で再現される。PC上に構築した簡易なゲームを対象に人の操作特性を獲得した結果、提案する2層構造で操作特性をよく獲得できていることを確認した。また、学習したモデルが独立してゲームを継続できていることから、人の特性を模倣したゲーム操作が獲得できており、一時的な時間遅れに対して人の操作を代替することが可能であることが確認された。
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