顔画像やシーケンシャルな動画像,時系列脳信号などから,判別や可視化などに必要な,パターン固有の特徴を抽出する問題を扱う.本研究ではこれらパターンを線形近似した部分空間の集合であるグラスマン多様体を考え,この多様体上にパターンの分布を考慮したマハラノビス距離を導入することにより,パターンの変動を表現し,精度の高い識別を実現する.さらにパターンをグラスマン表現する際にパターン固有の信号空間と雑音部分空間を分離するが,ハードに分離を行うことに相当するグラスマン表現を拡張し,ソフトに分離を行うことができる拡張グラスマン表現を提案した.脳信号処理を含む様々な問題に提案法を適用し,有効性を示した.
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