研究概要 |
シナプスは外からの入力に応じてそのサイズや形態を変えるために、神経回路ネットワークに柔軟性を与え、記憶、学習に貢献する。ホスファチジルイノシトール3,4,5-三リン酸(PIP3)は、記憶のモデルとなるシナプス可塑性および樹状突起の育成に重要であることは知られていたが、シナプスに対する影響は、ほぼ明らかにされていなかった。私は、神経回路が維持されている海馬スライスおよび2光子顕微鏡を用いて、PIP3がスパイン(シナプス後膜)の上に生成するフィロポディア様突起の形成を制御することが明らかにした。
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