視床正中中心核の細胞が行動選択に伴う期待の処理にどのような関与をするか調べた。視床正中中心核の中に感覚刺激に応答するLLF細胞と感覚刺激に応答しないNSF細胞を同定した。逆行性刺激法を用いてこのうち少なくともLLF細胞は線条体に投射することが確かめられた。このLLF細胞は行動に対する期待が状況に適したものであるかを知らせる外的信号に応答した。一方NSF細胞は内的な期待の大きさをモニターしていることが示された。これらの細胞タイプ特異的な応答は異なる神経回路を介して行動選択に寄与する可能性を示唆する。
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