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2012 年度 実施状況報告書

舞踊記述法の導入によるリズムダンス教育の系統化と新規授業モデルの開発

研究課題

研究課題/領域番号 24700623
研究種目

若手研究(B)

研究機関岡山大学

研究代表者

三戸 治子(酒向治子)  岡山大学, 教育学研究科(研究院), 講師 (70361821)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード舞踊教育 / 授業研究 / 教科教育
研究概要

平成24年に中学校1・2年生にダンスが必修化された。「現代的なリズムのダンス」は多くの中学校で導入が検討されつつも未だ系統的な動きの学習内容と指導法が確立されていない。そこでLOD(Language of Dance[ダンス言語]の略称)による舞踊記述法の導入により「現代的なリズムのダンス」の系統的な授業プログラムを新たに開発することを目的とし、平成24年度には以下の授業モデルの立案に向けた準備作業および授業実践を中心に研究を行った。
■授業立案のための準備作業:1.中学生の意識(ダンスイメージ)・態度・授業評価についての調査:①質問紙調査:岡山市立操山中学校(2012年10月~11月)・岡山市立上南中学校(2012年10月)・岡山大学教育学部附属中学校(2013年1月)②ダンス授業についてのインタビュー調査:岡山市立操山中学校(2013年3月/計14名の中学生)2.岡山市立操山中学校における授業参与観察(2012年10月~11月)3.ダンス指導者側(中学校現職教員および教員志望者)の指導意識調査:①質問紙調査(2012年8月/岡山市の中学校教員対象)②インタビュー調査(2012年10月~2013年2月まで/現職教員:男性4名、女性2名/岡山大学教員養成課程学生:男子学生6名)
■授業モデルの実践:岡山市立操山中学校(2012年10月~11月)および岡山市立上南中学校における試行的予備実践(2012年10月)
■指導者講習会:中学校教員を対象にしたダンス講習会(2012年8月:岡山県中学校体育連盟指導者講習会)および小・中教員免状更新講習(8月:岡山大学)における教材案の一部の実践

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

1: 当初の計画以上に進展している

理由

授業モデルの試行的実践について、岡山市立操山中学校に加えて、岡山市立上南中学校の協力を経て行うことができた。岡山私立操山中学校においては、1年生から3年生までLODを採り入れた実践授業を行い、生徒へのダンス授業の前後の質問紙調査の他、毎授業の振り返り記録、また授業後にダンス授業についてのインタビューを実施することができた。また教員の授業実践についてのインタビューを行うなど、授業を分析するための詳細なデータを得ることができた。ダンス意識の調査では、岡山大学教育学部附属中学校に協力いただけるなど、実践および指導法の検討に向けた調査において、申請当初予定していた以上の多くの現場の協力を得て調査を進めることができた。

今後の研究の推進方策

平成24年度は教育現場におけるモデル案の実践、また指導法の検討のための中学生および指導者側(現職中学校教員および志望者)にダンスについての質問紙調査やインタビュー調査を数多く行った。本年度は得られたデータを掘り下げて分析・考察し、研究成果を出すことを目指す。また、修正を加えたモデル案のさらなる実践と、指導法の理論化に向けた追調査を行う。

次年度の研究費の使用計画

大きく次の三点に研究費を使用する予定である。1.修正モデル案の実践・追調査に関わる経費、2.論文作成に必要な調査データの整理に関わる経費(インタビュー調査の文字起こし、映像データの管理等含む)2.研究成果の公表(論文、学会やシンポジウムでの発表等に必要な経費)に関わる経費

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2012 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 教員と中学生のダンスに対するジェンダー・バイアス2012

    • 著者名/発表者名
      酒向治子・永田麻里子・出原智波・角南順子・猪崎弥生
    • 雑誌名

      岡山大学大学院教育学研究科研究集録

      巻: 152 ページ: p.45-p.49

  • [学会発表] 大学生の男女共修授業の効果

    • 著者名/発表者名
      猪崎弥生・酒向治子
    • 学会等名
      日本体育学会第63回大会
    • 発表場所
      東海大学湘南キャンパス

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公開日: 2014-07-24  

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