研究課題
若手研究(B)
本研究では、年中行事や祭りなどで行われる伝統的コンペティションの実践を通して日本人の伝統的な身体観、および伝承のあり方、変容過程を考察する事を目的とした。そもそも年中行事や祭りとは、近代以前の価値観が保持される空間であり、そこでの諸価値は日本の「伝統」文化として護られている。本研究では岡山市西大寺の会陽、岩手県黒石寺の蘇民祭という東西の「裸祭り」における伝統的コンペティション(寶木および蘇民袋の争奪戦)を中心に前近代から護られ、変容してきた価値の体系を、各地域の身体への「まなざし」を通して考察した。結果として地域文化とその価値を護るために伝統的競争空間が重要な役割を担っていることが確認された。
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文化人類学研究 (早稲田文化人類学会,単著)
巻: 第14巻 ページ: 41-54
文化人類学研究( 早稲田文化人類学会,学会誌特集瀬戸邦弘、寒川恒夫、小木曽航平、波照間永子の共著)
巻: 第14巻 ページ: 55-68
吉村作治先生古希記念論集 (中央公論美術出版)
ページ: 259-270