研究課題/領域番号 |
24700759
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
研究機関 | 千葉工業大学 |
研究代表者 |
引原 有輝 千葉工業大学, 工学部, 准教授 (10455420)
|
研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2016-03-31
|
キーワード | 子ども / 体力・運動能力 / 動作の習得 / 身体組成 / 身体活動量 / 追跡調査 |
研究概要 |
平成24年度はベースライン測定として、小学1年生90名を対象に文部科学省新体力テスト、最大酸素摂取量試験ならびにTest of Gross Motor Development(TGMD)2を実施し、体力、運動能力を量的側面だけでなく、動作の獲得段階を考慮した質的な側面についての評価も行った。また、DXA法を用いた身体組成の評価や、保護者の協力を得て母子手帳に基づいた対象者の出生時の状況ついての調査も実施した。さらに、就学期(10月)に3次元加速度計を用いて10日間の身体活動量測定を実施した。以下にベースライン測定の結果を示す。 対象者の身体特性は、男子で身長119.9㎝、体重22.3㎏、女子で身長118.3㎝、体重21.0㎏であった。新体力テストおいては、握力は男子で8.7㎏、女子で7.9㎏、長座体前屈は男子で25.5㎝、女子で30.7㎝、反復横跳びは男子で28.3回、女子で25.3回、上体起こしは男子で12.6回、女子で11.3回、立ち幅跳びは、男子で124.1㎝、女子で121.8㎝、ボール投げは、男子で10.6m、女子で6.4mであった。これらの数値は、握力を除きすべての種目において平成23年度の全国平均値(4~6月測定)と比較して高値を示しているが、本研究は、測定時期が8月であったためであると考えられる。また、最大酸素摂取量は、男子で49.4ml/kg/min女子で45.3ml/kg/minであった。 加速度計による身体活動状況についてみると、1日の平均歩数は、男子で14306歩、女子で10937歩であった。また、中強度(3-5.9METs)時間は、男子で93分、女子で69分であった。 平成25年度は、小学生1年生男子100名、女子100名の計200名の測定を予定している。さらに、平成24年度の対象については、平成25年度の10月に身体活動量調査を実施する予定である。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本研究の対象予定者数は、小学1年生男子100名、女子100名であり、初年次(平成24年度)のベースライン測定として、計200名の児童を計測を実施する予定であった。しかしながら、現在の実施済みの対象者は87名(男子67名、女子20名)である。特に、女子の対象者の獲得が難しい点もあり、現段階の達成度は、「やや遅れいている。」と判断した。平成25年度は、特に女子の測定を円滑に行えるよう研究スケジュールを再検討している。
|
今後の研究の推進方策 |
平成24年度の調査対象者数は、87名にとどまった。これは、測定場所と検者数が十分に確保できなかったことがあげられる。すでに、調査測定の実施手順等は、入念に検討済みであるため、平成25年度は、7月下旬から8月にかけて、およそ150名の子どもの調査測定を実施する予定である。 平成25年度の測定実施場所は、国立健康栄養研究所、筑波大学に加え、千葉工業大学、茨城大学の4拠点として、実施する予定である。また、各測実施場所では、この研究プロジェクトの目的や実施手順を十分に理解しているスタッフ10名配置し、円滑に進めることができるように配慮する。 また、10月には平成25年度の対象者200名と、平成24年度の対象者87名(現2年生)に対して、身体活動量調査を実施する。平成25年度をもってベースライン測定を終了とし、計280名のデータを元に各変数間の関係について検討する予定である。
|
次年度の研究費の使用計画 |
該当なし
|