本研究では、基板そのものが非特異的吸着物除去能を有し、かつ高感度な質量分析による検出が可能なペプチド固定化酸化チタン基板を開発し、プロテインキナーゼ活性の網羅的解析技術確立に向けての有効性を示すことを目的とする。得られた成果について簡潔にまとめると、非特異的吸着物除去能を有する酸化チタン基板が調製でき、その上に光切断部位を有する基質ペプチドを固定化することで目的とする基板を作製することができた。この基板を使って質量分析を行ったところ、プレリミナリーな結果ではあるが、目的のイオンピークを確認することができ、本実験の有効性を示せた。
|