大腸菌を用いて、代謝状態や生育の変化における炭素源代謝グローバルレギュレーターCRPのアセチル化修飾状態の変化およびアセチル化が、CRP支配下遺伝子プロモーターの転写制御に与える影響を観察した。CRPおよび転写装置であるRNA polymeraseのゲノム上の結合領域の同定に成功し、ゲノム転写制御の分子機構を理解するための基盤を築いた。また、CRPがrmfを転写制御する事により、リボソームの100S形成が促進されることを明らかとした。この分子機構は代謝と翻訳の活性をリンクさせる分子機構となることを提案した。
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