本研究は粉体を用いた成形技術を陶磁造形表現における成形技術に転用すること目的としており具体的な研究実績としては、粉体成形の基礎実験から成形応用の実験を進め、ゲルキャスティングを主軸とした陶磁造形における粉体を用いた成形に成功した。さらに焼結体を加工する実験、陶磁器造形表現としての色、質感の実験、陶磁器と粉体成形を組み合わせる活用等の実験を行うことで、ゲルキャスティングの成形における基礎情報が明確化し、成形体の複雑さやサイズには制限があるものの、陶磁器造形表現の新しい成形技術として活用可能な成形技術を成立することができた。各キャスティングの組み合わせについても一定の基礎情報を獲得した。
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