本研究は、大学や公的研究機関に所属する若手研究者・技術者にインタビューを行い、どのような研究開発環境や報酬,評価が与えられたときに,より創造的なパフォーマンスを発揮できるのかを把握することを目的とした。その結果,若手研究者・技術者には、「課題設定型」「課題解決型」「コーディネータ型」の3つのタイプの存在が確認された。基本的に全てのタイプにおいて内発的モチベーションは高いが,それをさらに高める要因や阻害する要因,阻害要因に対する対処方法などについては各タイプで差異が見られた。また、厳しさを増す競争的環境下において、自身に対する評価基準や評価指標が不明確である場合に著しい研究動機の低下が見られた。
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