本研究の目的は、企業における製品の根本的な差別化と競争優位の創出に貢献するような優れたデザインを創出するための組織構造や開発プロセス上の重要な要件を明らかにすることである。本研究では、主に以下の3点を実施した。第1に、製品デザインにおける組織や開発プロセスに関わる既存研究の整理・検討を通じて、事例を調査・分析するための分析枠組みを導出した。第2に、事例調査を通じて得られたデータの定性分析を行い、概念モデルを構築した。最後に、概念モデルにもとづき、日本と韓国の製造業企業を対象とした質問票調査を実施し、その結果の定量分析を行った。
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