認知症患者を介護する家族を支援する社会資源として,「認知症家族会」が注目されている.だが近年では,ピアサポート(仲間同士、当事者同士の支え合い)機能が十分に発揮できず,活動が停滞するグループが増加している.認知症家族会のピアサポート機能を十分に発揮するためには,特別なノウハウが必要である. しかし現状では,各グループは“手探り”で運営を行わなければならず,活動の停滞,グループの解散などの問題をかかえている.こうした背景を踏まえ,本研究では認知症家族会の効果的な運営に寄与するため,ピアサポート機能に注目したマニュアルの開発と評価を行なった.
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