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本研究の目的は，代数的推論と記号論の観点から小学校算数の数と計算領域にかかわる内容の教材開発及びその実験授業を行うことをとおして，小学校算数から中学校数学への移行過程について，特に数と計算・式の領域に関する移行過程について明らかにすることである。その結果，次のような成果を得た。(1)図式的推論の観点から代数的推論をとらえ直したこと，(2)第2学年の教材開発及び実験授業によって児童の代数的推論の様相や統語論的認識から意味論的認識への移行の様相を明らかにしたこと，(3)第3学年の教材開発及び実験授業によって児童の乗法と除法の相互関係の認識の様相を明らかにしたこと。
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