頂点作用素代数上に3互換群,特に標数3の直交群を実現する研究を行った。本研究では以下の成果を得た。(1)中心電荷4/5のシグマ型ヴィラソロ元の定める宮本の自己同型を用いることで3互換群を構成し,また4元符号を用いて3互換群が作用する頂点作用素代数の構成法を与えた。特にヘキサ符号に付随した頂点作用素代数を考えることで,標数3の8次直交群を実現した。(2)3次元のグライス代数を用いることで宮本の自己同型の型を具体的に決定する結果を得た。(3)群の位数2の元の共役類と頂点作用素代数のヴィラソロ元の間のコンウェイ・宮本対応を定式化し,23次および22次フィッシャー群に対してこれを確立した。
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