これまでの研究代表者らの研究において,離散ハングリーロトカ・ボルテラ系に基づく非対称帯行列に対するdhLVアルゴリズムと離散ハングリー戸田方程式に基づくtotally nonnegative行列に対するdhTodaアルゴリズムをそれぞれ定式化している。本研究では,これらのアルゴリズムに対して,収束の高速化手法を組み込み,丸め誤差解析,大域的収束性,局所的収束性,収束次数等の解析により,多くの理論的性質を明らかにした。さらに,これらのアルゴリズムが対象とする行列に対して,固有ベクトルが効率よく計算できることを示した。
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