研究課題
若手研究(B)
前年度では主にフラストレーション磁性体の探索を、後年度では不安定原子価を持つ新規物質の探索を目標とした。結果、いくつかの新規物質を発見に成功し、磁性測定から基本的な磁気特性について明らかにした。例えば、同型構造を持つ新奇カゴメ格子磁気フラストレーション遷移金属酸化物KV3Ge2O9(S=1)とKMn3Ge2O9(S=2)の発見に成功した。整数スピンを持つカゴメ格子は数が限られており、これらの新規物質は整数スピンフラストレーション系の良い参照物質になると考えられる。磁性測定と比熱測定の結果から、明確な磁気転移がKV3Ge2O9では観測されないのに対しKMn3Ge2O9では観測される事を見出した。
すべて 2014 2013 2012
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (5件)
Journal of the Physical Society of Japan
巻: Vol. 83 ページ: 054802-1 - 054802-5
10.7566/JPSJ.82.054802
巻: Vol. 81 ページ: 073707-1 - 073707-4
10.1143/JPSJ.81.073707