本研究では、世界最大規模の状態数(m~15000)をとったDMRG計算を実行し、これを質量ゼロのディラック分散を持つハバード模型に応用した。相互作用が入ったときのこの系の二重占有率を調べた結果、我々は転移が一つしかない事を見出した。我々の結果は金属-絶縁体転移が対称性の破れを伴う事を示唆している。また、我々は2および3次元格子上で定義される磁性不純物問題に対する密度行列繰り込み群法も開発し、これをディラックフェルミオンと結合した磁性不純物問題にも応用した。不純物上の局所帯磁率等を調べた結果、電子-ホール対称性がある場合には近藤遮蔽が起こらない事がわかった。
|