近年のレーザー駆動イオン加速の発展により、既存の加速器の大幅な小型化がみこめる。レレーザー駆動イオン線は、発生点において、既存の加速器の提供するビームとは全く異なる「超小加速領域・高ピーク電流・低エミッタンス」等の優れた特長を持つ。と同時に、「広い発散角・連続したエネルギースペクトル」を持つため、長距離伝搬に伴うビーム密度の低下が避けられない。これまではその効果を無視していた、レーザー駆動プラズマからイオン線に先だって発生する、大電流電子のもつクーロンポテンシャルを、ダイナミックな加速電界として機能させるべく「リサイクル」し、従来のTNSA加速で得られた高エネルギー陽子の追加速/収束を試みた。
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