ポリ酸形成におけるテンプレート効果を用いた分子形状制御を目指し、暁に、分子スケールを凌駕した巨大なナノ構造体や機能性有機分子をテンプレートとした複合ナノ材料の構築を目指した。巨大リング状Mo154クラスターはモリブデン酸イオン、酸、還元剤らが適切な混合比の元one-pot反応で形成する。混合比を変えた場合、異なるクラスターの形成を構造とともに明らかにした。いずれのクラスターも、反応系中に存在したオキソ酸イオンがテンプレートとなった構造で、反応条件の決定において、テンプレート候補となるアニオンの塩基性の制御が重要である知見を得た。
|