人為的に排出されるCO2を回収し,地下帯水層に圧入するCO2地中隔離に期待が寄せられているが,地表へのCO2漏洩リスクを低減させ,社会的受容性を高める安定性の高い新しい地中隔離手法の確立が求められている.そこで本研究では超臨界CO2をナノスケールまで微粒化して帯水層に圧入し,浮力を分散させる安定性の高い地中隔離手法を提案した.実際の帯水層内と同様の高温・高圧条件においてナノスケール超臨界CO2を生成し,微粒化状態の観察と粒径分布の時間発展の計測から,ナノスケール超臨界CO2の安定性を調べた.さらに帯水層を模擬した多孔質内にナノスケール超臨界CO2を圧入し,X線CTを用いてその挙動を可視化した.
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