本研究は,津波による上部構造の流出を防止するシステムを開発することを目的として,水路実験や数値解析により検討を行った. その結果,津波外力軽減を目的としたサイドプレートを用いた場合,サイドプレートを45°の勾配を付けると,津波外力を軽減させる効果があることがわかった.また,サイドプレートと津波作用側の主桁の間隔をある程度開けることも津波外力軽減に効果があることがわかった.数値解析では差分格子ボルツマン法を用いた水路実験の再現解析を行った.その結果,空気と水(二相流)を考慮することで,再現が困難であった長方形断面底面に発生する負圧(模型前面からの剥離で発生)を再現することができた.
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