建築物で電力を消費する状態は、通常の「利用」以外に「起動」「待機」に大別される。待機電力の低減は執務環境・利便性の質を下げずに節電出来る。本研究では、業務ビルの実態調査等を行い待機電力の体系的把握を目的としている。 モデルオフィスビルにおいて待機電力量抽出プログラムの開発および精度確認を行った。目視との比較により量判定で99%、正誤判定率95%と高い精度であった。また、待機電力量の割合は13%であった。他のオフィスビルでも18 %が待機電力量であった。照明の個別制御が導入されたオフィスビルの待機電力量を示した。また、待機電力量を把握することで電気量データから居住者のライフログ推定に活用出来た。
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