本研究課題では,(1)過去5時点の全国都市交通特性調査のデータから「自動車に頼らない生活スタイル」の広がりの状況を把握した。(2)駅前マンションへの転居によるアクセシビリティの変化が自宅近隣での活動・行動に有意に影響していることを実証的に示した。(3)地区に居住するメリット・デメリットの創出と提示を通じて転居先選好の集約化が促される可能性を示した。(4)機能集積と核間公共交通に着目して「どのような場所が拠点に設定されているか」の実態を全国横断的に明らかにした。(5)自宅近隣の活動機会へのアクセシビリティへのニーズを類型化し,その特性を把握するとともに,実際とのミスマッチの状況を分析した。
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