地方都市において、多くの歴史的地区は高齢者や空き家の増加といった課題を抱えている。多世代居住の住まい方は、これらの課題の改善に役立つと考えている。この研究は、歴史的地区における居住環境と多世代居住例を考察することを目的としている。研究方法として、居住環境及び多世代居住に関する住民意識アンケート調査を実施した。さらに町並み調査として、道路に面する建物外観の写真を撮影し、外観の変化を分析した。これらの町並み写真は、アンケート結果と組み合わせて統合整理表を作成し、住宅の建築年代、駐車場位置、住宅の外観変化を分析した。また、多世代居住事例への居住環境調査として3世代同居を行っている事例調査を行った。
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