結核菌由来ヌクレオチド加リン酸分解酵素(MtAPA)の活性中心部位にある特異的なループ構造が、基質特異性に関与していることを示した。また、MtAPAの新規阻害剤を見出した。 Mycobacterium avium及びM. smegmatisが有しているMtAPA相同タンパク質が、ヌクレオチド加リン酸分解酵素であることを明らかにするとともに、これらの酵素活性がMtAPA新規阻害剤によって阻害されることを示した。一方、結核菌由来Rv2614cタンパク質がアミノアシルtRNA合成酵素であることも示した。 これらの研究成果は、結核菌の細胞内寄生メカニズムの解明や新規抗菌薬の開発につながることが期待される。
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