研究課題
若手研究(B)
バイオロギングによって、対象海域内での遊泳行動が特定されているヒラメ、および各海域の懸濁態有機物のバルク炭素・窒素安定同位体比(d13C・d15N)とフェニルアラニンとグルタミン酸のd15N分析を組み合わせて解析を行った。その結果、長崎近海のヒラメのバルクの同位体比の違いは栄養段階の違いではなく、海域の食物連鎖を支える一次生産者の値を反映していることが示唆された。本研究から、植物プランクトンのd13C・d15N値が空間的に大きく異なる沿岸海域において、近海魚類のバルクの同位体比は、魚類の遊泳行動(索餌行動)範囲を反映するものとして利用できる可能性が高いことが示された。
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Biogeosciences
巻: 11 ページ: 1297-1317
10.5194/bg-11-1297-2014