本研究は尿中エクソソームに含まれる水チャネルアクアポリン1(AQP1)およびAQP2タンパク質に関して、生理的な排泄調節機構を解明することを目的とし、ラットを用いて検討した。尿中エクソソームAQP1およびAQP2タンパク質の日内変動を検討したところ、有意な変化は見られなかった。酸性化薬および塩基性化薬による体液の酸-塩基平衡の変化は尿中エクソソームAQP1およびAQP2タンパク質排泄量が有意に変化させた。高血圧自然発症ラットにおける血圧上昇は、尿中エクソソームAQP1およびAQP2タンパク質排泄量に影響を与えなかった。本研究成果は今後の尿中エクソソームAQPの研究において重要な情報となり得る。
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