興奮性神経伝達を司るAMPA型グルタミン酸受容体(AMPAR)の制御膜タンパク質であるstargazinについて、AMPARとの相互作用機構を明らかとすることによって、新規抗精神疾患薬をデザインするための基盤情報を得ることを目的とし、研究を行った。核磁気共鳴法(NMR)を用いた構造解析・相互作用解析を行うために、酵母を用いて、安定同位体標識を行った再構成タンパク質を発現させ、精製を行った。この結果、1 L培養あたり4 mg程度のタンパク質を得る培養・精製プロトコールを確立することに成功した。本プロトコールを基にして、今後NMRを用いた構造解析が可能になると期待される。
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