ATP 合成酵素はF1 部分で行われる ATP の合成・分解とFO 部分のプロトン輸送をサブユニットの回転により共役させる酵素である。 本研究課題では、ポリフェノール類によるATP合成酵素に対する阻害作用を検討し、curcumin及びその類縁体が強い F1 阻害作用を有すること、piceatannolがγ-βサブユニット間相互作用に影響を与え、F1を阻害することを明らかにした。さらに piceatannol と系統的変異導入を組み合わせ、触媒活性と回転の共役にγ-βサブユニット間相互作用が重要であることを示した。
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