電気けいれん療法の動物モデルである電気けいれん刺激(ECS)と抗うつ薬の慢性投与がシナプス新生を促進するアストロサイト由来分泌因子であるthrombospondin-1(TSP-1)の発現に与える影響を検討した。その結果、ECSの複数回施行が脳内において少なくとも部分的にアストロサイトの活性化を介してTSP-1を誘導することが明らかになった。一方、抗うつ薬の慢性投与ではTSP-1の増加は見られなかった。従って、TSP-1誘導作用はECSの作用メカニズムに特異的に関与している可能性が示唆された(Okada-Tsuchioka M et al., 2014)。
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