脂肪酸によって活性化される受容体の一つにGPR120と呼ばれる分子が存在し、脂肪や腸管でエネルギー代謝との関連が知られている。他方、肺組織における発現も確認されているがその機能は不明である。肺と脂肪酸との関連では、呼吸の際に肺胞の伸縮を担うサーファクタントプロテインと呼ばれる分子の構成成分の一部に脂肪酸が含まれていることが知られている。今回GPR120の遺伝子改変動物を用いた研究から、肺においてGPR120がサーファクタント分泌細胞に発現しており、その分泌に関与していることを示唆する結果が示された。
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