抗うつ薬反応性の個人差を予測しうるDNAメチル化部位を特定することを目的とした。 パロキセチンを服用している患者を対象に、まず少数例でのスクリーニング解析を行い、脳由来神経栄養因子(BDNF)、グリア細胞由来神経栄養因子(GDNF)、セロトニントランスポーター(5-HTT)、セロトニン1A受容体(5-HT1A)遺伝子の上流領域から、抗うつ薬反応性に関連するCpG領域の候補を特定した。次に、パロキセチン服用患者60名を対象に特定したDNAメチル化部位についてさらに解析を行った。その結果、BDNFのメチル化とパロキセチン反応性との間に相関が認められた。
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