細胞傷害時に産生される局所炎症や免疫反応に影響を及ぼす可能性があるdanger signalの中で内因性に産生される尿酸とATPを用いて、アレルギー性炎症に深く関係のある好酸球の活性化機序における検証を行った。 ATPは好酸球の遊走を誘導した。尿酸は好酸球の接着能を誘導し、反応の一部はATPを介する可能性が示唆された。ATP・尿酸刺激にて好酸球の活性酸素産生は誘導されrh-ICAM-1にて相加的に増強される。ATPにて好酸球のサイトカイン産生は誘導される。好酸球性肺炎において肺局所的に尿酸・ATPは産生されている。 組織侵襲を伴う病態において局所的に好酸球の集積や活性を来たす可能性がある。
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