転写因子PU.1を過剰発現させると肥満細胞から樹状細胞様細胞に変化する。CD11c陽性肥満細胞に分化する因子を見出すために、皮膚組織内で共存する、線維芽細胞の影響を焦点にしぼり、増殖因子により樹状細胞様細胞に誘導しうるか検討した。肥満細胞と線維芽細胞との共培養させた肥満細胞では、単球系遺伝子を誘導する事は出来なかった。しかし、共培養にIL-33を添加すると、MHC class IIの発現を認める事を確認した。IL-33で処理した肥満細胞では転写因子PU.1の発現上昇を認め、機能面では、T細胞活性能を認めた。IL-33は、転写因子PU.1によりMHC class IIを発現誘導させる。
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