動物実験において、生体吸収性スペーサーを用いることで腹部放射線照射に伴う腸管障害の改善を認めた。また、腹腔への癒着の評価を行った結果、癒着の度合いは軽度であることが確認された。そのほか、生体吸収性スペーサーは内部から消退することが判明した。以上よりスペーサーを留置することが安全に行われまた放射線照射による有害事象の軽減に貢献する可能 性が示唆された。また、Redox制御を用いた抗酸化食品としてVit.Cを使用した。投与の有無と照射線量の違いによる腸管組織像から判断すると、Vit.Cは放射線照射による腸絨毛のダメージを減少させた。抗酸化食品摂取により放射線治療に伴う腸管障害の改善が示唆された。
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