前立腺癌に対し低線量率組織内照射をおこなった305例の経過観察66ヶ月のデータと、高線量率組織内照射を行った178例の経過観察61ヶ月のデータを解析し論文発表を行った。これらを元に腫瘍制御モデルの作成を試みたが再発例が少なく整合性のあるTCPモデルは作成できなかった。 上記、臨床的なアプローチに加えて分子生物学的なアプローチを試みた。まず細胞の反応を調べる前に放射線のターゲットとして最も重要なDNAの各種放射線に対する反応を調べる必要があり、線量とDNAの二重螺旋構造の破壊される量を比較する研究を始めたが、その基礎的データを得た段階で研究期間終了となった。
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