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2013 年度 実績報告書

エストロゲンレセプター陽性乳癌の生物学的特性に関与するマイクロRNAの解析

研究課題

研究課題/領域番号 24791387
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

遠藤 友美  名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (20566228)

キーワードマイクロRNA
研究概要

本研究ではエストロゲンレセプター陽性乳癌におけるマイクロRNAの発現を解析し、エストロゲンレセプター陽性乳癌のLuminal AとLuminal Bサブタイプの生物学的特性に関与するマイクロRNAを同定し、そのマイクロRNAと標的遺伝子候補の機能の解析と、バイオマーカー、治療への応用の可能性を検討することが目的である。
Luminal AとLuminal Bの凍結乳癌組織を用いたマイクロRNAとメッセンジャーRNAのマイクロアレイ解析により、各群で発現に差のあるマイクロRNAとメッセンジャーRNAをクラスター解析により選出した。
多数の凍結乳癌組織を用いて、上記で選出のマイクロRNAの定量的RT-PCR法によるバリデーションを行い、さらに数種類のマイクロRNAに絞った。また、これらマイクロRNAの標的遺伝子候補をコンピューター解析により予測し、この標的遺伝子候補の蛋白の発現量を、乳癌組織のパラフィンブロックを使用し、免疫組織化学染色により検討した。
標的遺伝子候補の蛋白発現量とマイクロRNAの発現量の検討により、エストロゲンレセプター陽性乳癌の生物学的特性に関与するマイクロRNA、miR-1290とその標的遺伝子候補を同定した。
エストロゲンレセプター陽性乳癌細胞株のMCF-7とT-47Dに、miR-1290を導入し、メッセンジャーRNAと蛋白を採取し、採取したメッセンジャーRNAと蛋白から、マイクロRNAとメッセンジャーRNAの発現量をRT-PCR法で測定した。また、標的遺伝子候補の蛋白発現量はウェスタンブロッティングにより発現量を測定した。miR-1290と標的遺伝子候補のメッセンジャーRNA、蛋白の発現量の相関を検討し、miR-1290 の標的遺伝子候補をNAT1に絞った。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2014 2013

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] Arylamine N-acetyltransferase 1(NAT1)はmiR-1290の標的遺伝子であり乳癌の予後因子である2014

    • 著者名/発表者名
      遠藤友美、山下啓子、高橋智、佐藤慎哉、吉本信保、浅野倫子、波戸ゆかり、董宇、藤井義敬、遠山竜也
    • 学会等名
      日本外科学会学術総会
    • 発表場所
      国立京都国際会館(京都)
    • 年月日
      20140403-20140405
  • [学会発表] MiR-1290 and its potential targets are associated with characteristics of estrogen receptor α-positive breast cancer2013

    • 著者名/発表者名
      Yumi Endo, Tatsyuya Toyama, Satoru Takahashi, Nobuyasu Yoshimoto, Mai Iwasa, Tomoko Asano, Yoshitaka Fujii, Hiroko Yamashita
    • 学会等名
      ASCO
    • 発表場所
      McCormick Place (Chikago, USA)
    • 年月日
      20130531-20130604

URL: 

公開日: 2015-05-28  

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