本研究では脳脊髄液中からもやもや病の脳脊髄液にて特異的に高発現しているペプチドを抽出・精製することには成功し、そのペプチドがどのタンパク質の断片であるかも同定した。続いて、特異的抗原抗体反応(ELISA)によって、血漿や脳脊髄液検体でのバンド出現の有無を確認したが、こちらについては条件を変更して行ったものの最終的には描出にいたらなかった。もう一方の目的である、もやもや病手術において採取された血管検体を使用した遺伝子解析については、マイクロアレイによる発現解析を実施し、こちらはすでに報告されているRNF213に関連したpathwayにおける変異を認めた。
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