本研究では、関節リウマチ(RA)病態における滑膜マクロファージのC型レクチンであるMincleの関与について検討を行った。 野生型(WT)マウスとMincle遺伝子欠損(Mincle KO)マウスにコラーゲン誘導性関節炎(CIA)を誘導したところ、WTマウスに比してMincle KOマウスでは関節炎症が減弱しており、CIAモデルにおいてMincleが病態形成にかかわっていることが考えられた。健常人の末梢血のリンパ球においては、LPSの濃度依存的にCD14陽性単球系細胞でのMincleの発現上昇が認められた。一方で、RA患者の末梢血などでは明らかなMincleの発現は認められなかった。
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