研究課題
若手研究(B)
HNF1β遺伝子を抑制した卵巣明細胞腺癌株を用いてメタボローム解析を行ったところ、HNF1βは酸化ストレス発生を抑えながらエネルギーを産生する嫌気的糖代謝(ワーブルグ効果)を促進し、酸化ストレス耐性に寄与する細胞内グルタチオンが増えることがわかった。マイクロアレイ遺伝子発現解析ではグルタチオンの材料となるシステインを細胞内に取り込む遺伝子SLC3A1の発現が減少していた。SLC3A1遺伝子抑制した細胞株では細胞内グルタチオン濃度が減少し、細胞内の活性酸素種が増加した。卵巣明細胞腺癌ではHNF1βはワーブルグ効果とグルタチオン濃度を制御することで酸化ストレス耐性に関わることがわかった。
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