研究課題
若手研究(B)
増殖性硝子体網膜症は、裂孔原性網膜剥離術後の重篤な合併症で、コラーゲンを含む線維性の増殖膜が網膜下および硝子体中に形成されることで生じるとされており、現在、網膜色素上皮細胞が増殖膜形成に関与しているといわれている。今回、眼内増殖膜に特異的に発現するPKC-δに着目し、網膜色素上皮細胞のI型コラーゲン産生機構における役割について解析し、ヒト網膜色素上皮細胞 (ARPE-19)を用いた培養実験によって、PKC-δはARPE-19におけるⅠ型コラーゲンの産生を促進する働きがあることが明らかとなった。
眼科学