カタニンに類似した蛋白(以下カタニン)とタウに関し、1)カタニン乳癌変異体の過剰発現はRFL6細胞を形質転換した。微小管感受性試験においてタウが、カタニンによる微小管切断を抑制した。2)形質転換と相関し染色体分配異常、微小核形成を検出した。3)正常乳腺細胞にタウは発現し、紡錘体に局在した。4)同細胞で、タウを機能阻害すると、カタニン依存性にa)動原体微小管が減少、b)染色体分配異常、c)微小核形成した。5)同条件で単離した紡錘体は、物理的な強度が低下した。6)同条件で、染色体の微小管結合が阻害された。7)同条件で、染色体異数性が惹起された。従って、タウの染色体安定性への寄与が裏付けられた。
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