血液スピンラベリング(ASL)法は、造影剤を使用する代わりに脳内へ流れ込む動脈中のプロトンをMRIの磁場を用いて電磁気的にラベリングする手法で、非侵襲的に脳血流量(CBF)を算出することが可能である。本研究では、この手法を応用して、11名の健康なボランティアと、14名のシェーグレン症候群と診断された参加者の耳下腺内灌流(SBF)を測定し、比較・検討した。その結果、シェーグレン症候群は健康なボランティアと比較して、平常時のSBFが大きいこと、味覚刺激後のSBF増加のピークが遅く、増加率が大きいことが明らかになった。
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